東京国立博物館で、天皇陛下御即位20年を記念して、展覧会、「皇室の名宝」が開かれています。皇室に伝わる御物や、宮内庁所蔵の品が、2つの会期に分かれて公開されます。1期は江戸時代から明治時代までの絵画と工芸品が中心、2期は古代から江戸時代までの考古、絵画、書跡、工芸品となっています。

現在は1期の会期中で、必見は、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の「動植綵絵(どうしょくさいえ)」と、狩野永徳(かのうえいとく)の「唐獅子図屏風(からじしずびょうぶ)」です。
さまざまな動物(鳥、魚介類、昆虫など)や植物を全30幅(掛け軸30本)に描いた、伊藤若冲の「動植綵絵」。30幅全部が一同に公開されるのは大変珍しく、画面(掛け軸)いっぱいに描かれた、さまざまな動植物は、観る者をおどろかせます。小中学生向けに、絵の中から何かを探し出す企画もありますから、じっくりその絵をながめてみてください。
狩野永徳の「唐獅子図屏風」ですが、安土桃山時代の作品で、桃山文化を代表する作品の1として、アクセスの歴史資料集にも写真が掲載されています(81頁)。屏風が大変大きなものであり、その力強い筆づかいとともに、観る者を圧倒する作品です。豊臣秀吉の依頼で描かれたともいわれており、この絵を背景に秀吉が座り、諸大名がひれ伏す姿など、想像力がふくらみます。「雄大で豪華」とされる桃山文化、その雄大さをぜひ体感してみてください。
会期は、1期が、11月3日まで、2期が11月12日(木)~11月29日(日)です。